シングルファザーno子育て奮闘記【拾玖話:復縁】

それは突然の出来事でした。

 

週末の仕事終わりに実家に行き、子供を自宅に連れて帰ってきたとある日。

翌日、奥さんが自宅に来て「今日は泊まっていくから」とのこと。

 

個人的には、ちょっと息苦しい感じもしたのですが、子供のことを考えるとまぁ良かったのかもしれない。

子供にとって、私や私の母が面倒を見てくれて嬉しい楽しいという気持ちも、もちろんあると思います。

しかし、やはり子供にとってママの存在というのは大きなものでしょう。

少しでもママの存在を感じられる時間があるのであれば、それはそれで悪いことではない。

家族という時間を過ごせる時に過ごすことが、子供の将来に少しでも役に立つのであれば、我慢をしよう!

そう心に決めてみると、意外とすんなりと受け入れられました。

 

夜になり、子供を挟んで3人で寝ることに。

すると、奥さんが急に泣き出しながらこう言いました。

 

 

「戻りたい・・・」

 

 

えっ?

はっきりと聞こえたのですが、あまりにも唐突すぎて受け止めるのに少し時間がかかってしまった。

期待していた言葉でもあり、待ち続けていた言葉が出てきたのです。

それなのに何故か心の中はモヤモヤしている。

 

約半年間、これからシングルファザーになるという覚悟を決め、母親に手を借りながら必死で子供を守り抜いてきた。

これから先、ママのいない生活を送るであろう子供の為に、寂しい想いだけは絶対にさせないように愛情を溢れるほど注いできた。

だからこそ、急に出た「戻りたい」という言葉に、苛立ちを覚えたのも事実である。

 

許せない思いが心の中を駆け巡ったが、最終的には「わかった」と伝えた。

 

また今度話そう。

 

それだけ伝えて眠りについた。

眠れなかった。

でも、無理矢理寝た。

そうでもしないと、心の中がいろんな感情で壊れそうだったから。

 

子供の事を考えるとこれで良かったのかもしれない。

だけども、この気持ちは忘れないようにしたい。

どんな状況になったとしても、幸せだと思わせる子育てをしよう。

 

この先のことは、まだ全く見えていませんが、このままシングルファザーになったとしても、家族としてヨリを戻したとしても、子供が幸せだと思える人生にしよう。

 

目が覚めたら、子供を思いっきり抱きしめてあげよう。

そんな事を考えていたら、いつの間にか眠りについてました。




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