シングルファザーno子育て奮闘記【弐話:忍耐】

突然の告知から一夜明け、

 

朝起きると、既に子供と奥さんは楽しげに朝食を食べてました。

普通に「おはよう」と声を掛けてくる、奥さん。

 

吹っ切れたのかな?

 

そんな印象でした。

 

いつもよりも楽しそうに子供と接している姿は、残り少ない家族との時間を大切にしようとする姿勢の表れなのかもしれない。

そう感じました。

 

仕事に行く準備をすると、私も一緒に出掛けるとのこと。

出産をしてから、何の用もなく朝一緒に出掛ける事なんて初めてです。

 

昨日は寝れたのか?

親への連絡は出来そうか?

 

そんな話をしながら歩きますが、私は元気を出すことが出来ませんでした。

 

それでも奥さんは話を続けます。

 

ここ最近、奇妙な現象が起きていると・・・

玄関先で羽の黒い綺麗な蝶を見たり、

たまたま立ち寄ったトイレのドアが壊れていたり、

 

今まで見たことのない、鳥のキレイな羽が落ちていた。

 

これらの事象が何かを暗示しているとのこと。

そういうのって信じる?と聞かれたが、信じる信じないの前にそんな気分ではない。

もちろん基本的には、占い類のものは目安として見るくらいで全てを信じて鵜呑みにすることはない。

 

でも、奥さんはそういったところの価値観も、一緒であって欲しかったんだと思います。

 

後になって気付くことって多いなぁって。

 

自分なりには精一杯言葉を絞り出していたつもりですが、いじけた少年が喋るくらいの声量しかなかったかもしれません。

 

それから駅について、電車に乗るのかと思いきやただの見送りでした。

 

「シャキッとしてね」

 

そういわれ背中をポンッっと押されましたが、私からすると、

 

「出来るかよ!」

 

 

写真を見れば、涙が出てくる。

思い出せば、感情が爆発する。

 

それを堪えることに必死です。

 

今日一日は仕事に力が入らなそうです。




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