夜中にビックリするくらい「ギリギリ」と鳴り響く歯ぎしり。
大人ならまだわかりますが、小さい子供が歯ぎしりするのは果たして大丈夫なの?
私の子供も歯ぎしりをたくさんしていたので、気になって調べてみました。
お子様の歯ぎしりに困っている方は、是非参考にしてみて下さい。
歯ぎしりとは?
そもそも歯ぎしりとは一体なんなんでしょうか?
歯ぎしりとは、歯を食いしばったり上下の歯を「ギリギリ」と擦り合わせたりすることを指します。
私も勘違いをしておりましたが、歯ぎしりは寝ている時だけではなく起きている時も無意識の行為として行われているのです。
例えば、重い物を持った時・悔しい時・上手くいかない時などを想像してみると、イメージしやすいかもしれません。
子供の歯ぎしりは、早いと歯が生え始める時期から始まります。
私の子供は2歳半くらいから歯ぎしりをするようになりましたが、意外と音が大きく頻度も多かったので、かなり心配しました。
実際のところ子供の歯ぎしりは、基本的に次に生えてくる歯の位置やあごの位置を決めようとする行為なので、心配はいらないそうです。
一般的に生後6カ月くらいで下の前歯が生えてきて、乳歯が生え揃うのがだいたい3歳頃だと言われています。
歯を使う練習をしたり、「ギリギリ」と擦り合わせて噛みやすいポジションをつかんでいるんですね。
歯ぎしりをする事による悪影響
特に心配ないといっても、子供の歯ぎしりによる悪影響は無いのでしょうか?
考えられる悪影響を挙げてみましょう。
1.歯自体への影響
歯ぎしりをすることによって、歯が擦り減ってしまいます。
神経に影響が出たり、知覚過敏を起こしやすくなる可能性もあります。
また、歯ぎしりの原因である歯並びの悪さは、一部の歯に過度な負担がかかったり、磨き忘れなどで虫歯になりやすくなっている可能性もあります。
2.顎への影響
歯ぎしりは無意識の行為ですので、顎や周囲の筋肉へ大きな負担がかかります。
酷い場合は、顎(ガク)関節症という病気を引き起こします。
顎関節症になると、顎が痛くなったり、口が開けにくくなったりします。
そうなると、噛む力が損なわれ「消化不良」を引き起こす可能性もあります。
消化不良は、下痢・便秘・胃腸障害など消化器官のトラブルを誘発する可能性がありますので、歯ぎしりが与える影響は意外と大きいです。
3.自律神経への影響
睡眠中の歯ぎしりは、良質な睡眠を阻害します。
きちんと睡眠が取れなければ、疲れも取れず・ストレスも溜まり・酷い場合は自律神経にまで多大な影響を与えてしまいます。
また噛み合わせの異常は、発音を不明瞭にしてしまい、滑舌も悪くなってしまいます。
大人の歯ぎしりにみられる悪影響は、少なからず子供にも悪影響になる可能性があります。
そこで、次は歯ぎしりの治し方について見てみましょう。
歯ぎしりの治し方
まず、気になったら歯医者さんなどの専門医に一度相談しましょう。
歯ぎしりが癖になってしまっている場合は、歯医者さんでマウスピースを作ってもらうことで歯ぎしりを治すことができます。
歯並びが悪く・噛み合わせが悪い場合は、矯正治療も検討してみましょう。
子供の頃に矯正治療をすることにはメリットもあり、歯を抜かずに出来たり・子供の顎は柔らかいので顎に埋まっている歯の反応も大人に比べると格段に良いということもあります。
また、ストレスが原因の場合はそれを取り除いてあげましょう。
子供が抱えているストレスを理解し、家族でケアしてあげることが大事です。
他にも、自宅でできる歯ぎしり対策について見てみましょう。
よく噛む習慣をつけさせる
あまり噛まずにあわてて食事をする子供ほど、歯ぎしりが多く見られる傾向があります。
よく噛んでものを食べないと、顎の成長が阻害され、成長過程で噛み合わせに悪影響が出てしまうためです。
親がよく噛んでいる姿を見せたり、「もぐもぐ30回してからゴックンしようね」など工夫して、よく噛んで食事をする習慣を身につけさせましょう。
食事自体も麺類等はあまり噛まなくても食べられるため、よく噛んで味わいたくなるようなメニューを考えてあげましょう。
例えば、ステーキなんかは噛み応えがあってよく噛んで味わいたくなりますよね。
大人と同じで、食事が楽しいと思わせることも大事です。
正しい姿勢をおしえる
実は、姿勢も子供の歯ぎしりに関係している場合があります。
猫背でいると、背中を丸めた姿勢が続き、首の前方の筋肉が緊張します。
首の前には口を開ける時に使う筋肉があるため、口を開けにくくなり、顎関節の働きが悪くなることで歯ぎしりが生じてしまう可能性があります。
ゲームをしたり、塗り絵をしたり、いすに座ったり、いろいろな姿勢をとることがありますが、出来るだけ背筋を伸ばした姿勢を心がけるように意識させましょう。
お父さんやお母さんが率先して、いい姿勢を見せてあげるのもいいでしょう。
リラックスできる環境を作る
歯ぎしりの原因のひとつであるストレスを極力与えないこと。
特に抱え込むようなストレスは発散することが難しく、歯ぎしり以外の症状が出てしまうこともありますので、子供の様子を常に気にして、しっかりと理解しリラックスできる環境を整えてあげることが大事です。
何でも話せて何でも聞いてあげられる、そんな関係を目指しましょう。
実は歯ぎしりしたほうがいい?
現代社会では、片足立ちを5秒以上できなかったりするような、発育不足の子どもが増えているそうです。
生活が便利になるにつれ、子供たちが体を十分に動かす機会を失い、運動能力の低下を引き起こしている。
すると、姿勢が悪くなったり骨などの成長過程で劣ってしまう部分が出てきてしまい、そもそも上手く噛み合わせが出来ない為に、歯ぎしり自体が出来ないという子供が増えているそうです。
なので裏を返せば、歯ぎしりが出来ているのは「骨や歯が順調に成長している証拠」であるとも言えるので、プラスに捉えましょう。
もちろん、痛みがあったりひどい場合は専門医に受診するべきですが。
知らないと不安になる歯ぎしりですが、基本的には順調に成長している証なので喜びましょう。
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